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よもやま話

院長よもやま話

その19)オイルシリーズ3(不飽和脂肪酸の分類とその働き)

よもやま話 その18では、脂肪酸の働きの総論をお伝えさせていただきましたので、今回の記事では、各脂肪酸について(各論)を お伝えしてみようと思います。

脂肪酸の分類は、以前お伝えした通り。
『飽和脂肪酸』『不飽和脂肪酸』に分類され、
『飽和脂肪酸』は長鎖・中鎖・短鎖脂肪酸に分類され、
『不飽和脂肪酸』は一価と多価不飽和脂肪酸に分類されます。
更に
『多価不飽和脂肪酸』はn3(ω3)系、n6(ω6)系などに分類されます。

飽和脂肪酸は 長鎖・中鎖・短鎖脂肪酸は各々違いはあれど、 主にエネルギーとして利用される脂肪酸です。 二重結合を含まず、安定しているのが特徴です。

不飽和脂肪酸は、 炭素と炭素の結びつきに 二重結合が存在する脂肪酸の総称です。その中でも、二重結合がひとつだけで安定しているものを 【一価飽和脂肪酸】と呼び、二重結合を二つ以上もつものは 【多価不飽和脂肪酸】と呼ばれます。

【一価不飽和脂肪酸】二重結合がひとつ存在はしますが、熱に強く、酸化しにくい安定した脂肪酸です。胃酸分泌のバランスも整えて胸やけや胃もたれを予防し、また、腸内運動を促進し、便秘の改善も期待できます。 コレステロールの調整を行うことも知られています。

主な脂肪酸はオレイン酸です。 また、パルミトレイン酸は皮膚の脂質に含まれているため、 皮膚の再生に役立つといわれています。

【多価不飽和脂肪酸:n3系(ω3系)】熱に弱く、酸化しやすい脂肪酸です。

主な脂肪酸はαリノレン酸。αリノレン酸は、摂取すると体内で必要に応じてEPA、DHAに変換されて利用されます。

 αリノレン酸⇒EPA⇒DHA

αリノレン酸は 必須脂肪酸(体内合成できない脂肪酸)のため、 食材からαリノレン酸もしくはEPA・DHAを
適宜摂取する必要があります。n3系の脂肪酸は脳を作る重要な成分で、学習能力を高めたり、集中力や記憶力の低下を防いだり、認知症の予防として効果があることが認められています。

また、アレルギー症状の緩和にも効果があるといわれています。

【多価不飽和脂肪酸:n6系(オメガ6系)】 n3系と同じく、酸化しやすい脂肪酸です。

主な脂肪酸はリノール酸。 リノール酸を摂取すると、必要に応じてリノレン酸とアラキドン酸に変換されます。

 リノール酸⇒γリノレン酸⇒アラキドン酸

犬はリノール酸が必須脂肪酸、猫はリノール酸だけでなくアラキドン酸も必須脂肪酸になります。
アラキドン酸は脳の発達に大きな影響を及ぼしますし、炎症反応にも関わる非常に大切な脂肪酸であることは間違いありませんが、ただ、過剰摂取はn3系のオイルの働きを妨げ、アレルギーを悪化させたり、老化を促進してしまったり、免疫力を弱めたりなどの事態を引き起こすこともあるので、摂りすぎには注意が必要です。

多価不飽和脂肪酸は、いろいろな効能が期待されています。 現在、ペットで積極的に用いられている分野は「皮膚病」「痴呆」ですね。 私もそれらの分野には積極的にオイルの使用をお勧めしています。ただし、多価不飽和脂肪酸はかなり酸化が早いので、サプリメントとして摂取する場合にはカプセルコーティングされているものを選ぶなど、酸化した脂”過酸化脂質”を取り込まないような工夫は必要だと思います。

さて、ざっと脂肪酸の特性について触れてみました。 文章だと分類がわかりにくいと思いますので、 脂肪酸の分類を表にしてみました。 こちらもよろしければ参考になさって下さい。

以上、院長のよもやま話「オイルシリーズ3 不飽和脂肪酸の分類とその働き」でした。

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